ベトナム戦争を舞台にした戦術的マルチプレイヤーFPS新作『Burning Lands Vietnam』の開発チームが、経営陣との対立を理由とするストライキを実施中であることを公式Discordサーバーで明らかにしました。
一時は目標の2倍近いKickstarter支援も、開発者の同意なく進められたと暴露
本作はオーストラリアのデベロッパーZero Hour Interactiveが開発する、60vs60の陸水空全てでの戦術的な大規模戦闘を楽しめるMMOFPSで、先日Kickstarterキャンペーンを開始。資金目標をすぐに達成し、支援額の推移を記録するKicktraqによれば一時はその2倍に迫る約1400万円の支援を受けていました。
そんな大きな期待を寄せられていた本作ですが、11月12日未明、公式Discordに連名での声明を、開発者の一人であるCunico氏が投稿しました。その内容は現在開発チームが経営陣の方向性や構造、透明性に問題を感じており、その解決のためにストライキを実施中であるとのものでした。
中にはチームの何人かが強制的にプロジェクトを外されているとの記載もあり、これが経営陣との対立をさらに深めているといいます。また開発者たちの意に反し、これらの問題解決のめどが立っていないにも関わらず、Kickstarterの準備が進んだことも明らかにしました。
チームは現時点で要求に対する満足な反応がなく、公平な取り決めに達していないため今後もストライキを継続する以外に選択肢がないと表明。20人強のチームの内19人の開発者が声明に署名しています。
プロジェクトリーダーの反論むなしく支援額は半減
一方プロジェクトリーダーであり、Zero Hour Interactive社長のChanceBrahh氏は、開発チーム側が一方的に話し合いを拒否し、ストライキを行っているとの声明を11月12日の夜に公式Discordに投稿。これまでの3年間に渡る貢献を評価し、今後も歩み寄りの努力を続けたいとしていますが、「旅の同行に相応しい人」を見つけなければいけないかもしれないとも語っています。
この騒動を受け、支援者たちの本作に対する不信感の表れかKickstarterの支援額は急降下。執筆時点では目標額をわずかに下回り、今もなお時折額が減少する瞬間が見られました。ChanceBrahh氏の声明ではプロジェクトはKickstarter資金の有無にかかわらず進行するとのことです。